2010年10月15日・16日 オートポリス |
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Round15 |
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肌寒い天気のもと
2010年アチーブメント全日本F3選手権の最終ステージは幕を開けた。
第15戦では黒田選手が5番手、
ギャリー選手が8番手スタートとなり、
首の負傷をほぼ完治させた黒田選手が好位置を獲得。
ランキングポイントの拮抗が最後までもつれこんだ今シーズン。
レースはスタート直後から、波乱の展開となった。
2番手の蒲生選手、3番手の佐藤選手が
第1コーナーでクラッシュし、イン側のウォールに激突。
そのアクシデントに巻き込まれることなく
コーナーを抜けきった黒田選手は3番手、ギャリー選手が4番手に急浮上。
ACHIEVEMENT by KCMG勢は、
なおも上位をねらうべく、接近戦を演じながら第2コーナーに入っていく。
しかし、ここで悲劇が起きてしまった。
ギャリー選手が三浦選手の追突を受け、無念のリタイア。
そして、コース上に残った黒田選手もスピンを起こし、最下位に転落。
先頭集団から大きく差をつけられてしまった。
1周目にして、絶望的な展開となった本レースだが、
セーフティカーが3周目になって出動したことが
黒田選手にとって、思いがけない幸運をもたらすことになる。
長きに渡ったセーフティカーの先導により、
黒田選手は先頭集団との差を完全に詰めることに成功。
そして、それまでにリタイアが続出していたおかげで
5番手という好位置につけていた。
レース再スタートの直後に
黒田選手はすぐさまオーバーテイクを仕掛けていき、見事4番手に浮上。
さらに3番手のドライバーが
スタートペナルティを受けたことにより、3番手に浮上。
終盤はマシンのコントロールに苦しんだものの、
最後まで逃げ切って3位でチェッカーを受けたのだった。
その後、他チームの抗議により、
暫定1位の千代選手が30秒のペナルティを科されたことで
黒田選手は2位への繰上げとなり、
自身最高位での表彰台獲得となったのだった。
次戦の第16戦も、
前戦と同じようにスタートでクラッシュが続出、
計5台がリタイアを喫する波乱の展開に。
7番手スタートの黒田選手、8番手スタートのギャリー選手は
度重なるクラッシュに巻き込まれることなく走行を続け、
3番手の三浦選手を攻め続ける。
しかし、最後まで順位を上げるができず、
そのままフィニュッシュ。
ギャリー選手は4位、黒田選手は6位でチェッカーを受けたのだった。
こうして、ACHIEVEMENT by KCMGの2010年シーズンは幕を閉じた。
残念ながら、シーズンチャンピオンを獲得することはできなかった。
それでも、この「世界を目指す若者の登竜門」であるF3で
ACHIEVEMENT by KCMGのドライバー達が得た経験は、
今後の【大きな糧】となることは間違いない。
彼らの活躍を、これからも見守っていきたい。
2010年のF3選手権終了とともに
ドライバーズ勉強会もいよいよ最終回となりました。
最終回の内容は、7回にわたる勉強会で青木が伝えてきたノウハウの
まさに総集編ともいうべき内容でした。
この半年間で学んだ目標達成の技術を
ひとつひとつ、ゆっくりと振り返っていくドライバー達。
そして最後の締めくくりとして
青木からドライバーたちへ、メッセージが贈られました。
「私は、君たちに対してドライバーとしての技術指導はできません。
だけど、どうしても伝えたいことがある」
ACHIEVEMENT by KCMGのチームスポンサーを開始した昨年以降、
現在のモータースポーツ業界が抱える問題を、
肌で感じてきたという青木。
全日本F3選手権の参加台数は
かつては40~50台で開催されていたものの
今では18台にまで減少しています。
世界の舞台を目指す若者に対し、
彼らに用意されたシートの数はあまりにも少ないのです。
「これまで私が伝えてきたのは
他者を巻き込み、目標に向かって邁進していく為の人間力です。
もしかしたらドライビングテクニックさえあれば
レースに勝つ事ができると思う人もいるかもしれません。
たしかに、その技術は間違いなく必要でしょう。
しかし私は、勝ち続けるドライバー、すなわち『真の勝利者』となるためには
この人間力が必要不可欠だと考えているのです」
こんな言葉で締めくくられた勉強会は、
終了後も、しばらくの間はドライバーたちと青木の交流の場となりました。
全8回にわたり行なわれたドライバーズ勉強会。
今後も青木の言葉が、ステップアップを続けるドライバー達の
成長を支えることを、願ってやみません。